お知らせ(会員限定)
お知らせ(プライベートレッスン等)
一連の事情により、学校の中間・期末試験の時期が各学校で一定しません。また、試験を実施しない学校もあります。
当教室では、6月と7月に各月1回程度プライベートレッスンを行う予定です。学校試験対策や英検受験対策を希望される方は、どこかのタイミングで必要であれば受講してください。
※6月上旬にプライベートレッスンを受講した人も今回のプライベートレッスンも受講可能。
◯予約制プライベートレッスン
(1人一回40分:無料)
日程:6/20(土)、6/21(日)、6/27(土)、6/28(日)
時間帯:13:00〜19:00
対象:希望者(申込順締切)
内容:英検受験対策、学校試験対策、学校補習、大学受験対策などご要望があればお伝えください。特にない場合には、こちらで最適なレッスンをご提供いたします。
お申込:メールにて
お申込例:「6/20(土)なるべく早めの時間帯でお願いします。」→「6/20(土)14:00でお取りできました。」
※ピンポイントの時間指定はできません。絶対に避けなければならない時間帯がある場合には、その旨をお伝えください。
◯会費のお振込み期間は、6/17(水)〜6/26(金)になります。お振込が、この期間を過ぎる場合には必ずご連絡くださいますようお願い申し上げます。
お知らせ(会員限定)
お知らせ(プライベートでレッスン、その他)
6月から土日のプライベートレッスンを少しずつ復活させます。
教師と生徒間の距離は5、6メートル取って行われます。
プライベートレッスン
の内容は、文法解説、長文読解の方法論、英単語増強法、学校教科書解説、英検対策など、リクエストがあれば承ります。特になければ、こちらで最適なものを提供いたします。
◯プライベートレッスン(無料)
日程 6/6(土)、6/7(日)
時間帯 13:00〜17:00
対象 希望者のみ
レッスン時間1人1回25分
メールにて受付中(お申し込み順締切)
お申し込み例
→「6/6(土)の15:00前後をお願いします。」
返信例→」14:30-14:55でお取りできました。」
1人に割ける時間が短めですので、遅刻はNGでお願いいたします。お時間ちょうどくらいにお越しください。
◯メール&自立
たしかに現代は情報過多の時代であり情報の多さに個人が埋もれてしまいがちです。
しかしながら、自分にとって必要な情報とそうでないものを識別することが今後最大級に必要な能力となります。
生徒の方で、メールを全く見ていない人がいることが判明しています。
メールを見ることができる環境を整えてください。
色々なサイトなどにメアドをたくさん登録してしまい、迷惑メールに埋もれて何も見れないという状況もあるようです。
中高生になり、なるべく自分のことは自分で行うべきであることを家族間でお話しになってください。
自分の身の回りで何が行われているのかという現実に関心が持てない人は、いくら勉強に時間を費やしても身につくことはありません。
その場合、誰かにやれと言われたからやっているという勉強自体が他人事になっています。
学んだことは自分とは関係のないこととして脳や身体が処理しています。
いくら勉強しても点数に結び付かないという人は、この辺に問題があるようです。本人は時間を費やして努力しているわけですからより悲劇的と言えます。
もちろん保護者の方も、最大限の努力を行なっているはずです。
しかしながら、現実的なデータによると保護者の方の子どもに対しての一生懸命さ(何でも親がやってあげること)と子供たちの自立性は反比例する場合が多いと言われています。
どうか、今回のパンデミックを機会に家族間でお話の場を設けて、自立という点に関心をもっていただければと思います。
アフターコロナの世界は、自立できない人にはさらに厳しい世界となります。自ら世界を切り開くことのできる自分の身を守るための知性を身につけてください。
宜しくお願い致します。
post-covid19 通信 No.8
post-covid19通信 No.8
1894年
1904年
1914年
上の年度を見て直ちに何かを感じ取れますか?
先ずは法則性から眺めてみましょう。間隔が10年であることが分かります。
次に末尾の数字を見てみましょう。全て「4」=「死」となっています。覚えやすいですね。
今回は「死」についても考察します。
1894年 日清戦争
1904年 日露戦争
1914年 第一次世界大戦
戦争は「4=死」で始まり、暫くした後に終結はしますが、10年も経てば人間の記憶は薄れて再び惨禍を招きます。
今回は、この小さな年表の少し後で起こることになるパンデミック「スペイン風邪」を少し眺めてみましょう。
歴史を学ぶことに意味がないという人が多くいますが、個人にとって本人の過去の記憶が未来の行動に指針を与えるように歴史は人類全体の記憶であるように思えます。
さて、「スペイン風邪」と聞けば、誰でも自動的にスペインがこのパンデミックの中心地、発祥の地と思うのが普通だと思います。しかしながら事態はそう単純ではないようです。
当時は第一次世界大戦下であり、参戦国は厳しい情報統制を敷いていましたが、中立の立場を保っていたスペインでは情報統制がなかった。故にその汚名を着せられてしまった、という経緯があります。
尚、スペイン風邪の起源に関しては諸説あり、フランス起源説、アメリカ起源説、中国起源説など。完全にパンデミックの起源を特定するのは相当難解な作業のようです。
世界中で5億人(当時の世界人口の4分の1程度)が感染したと推定され、死者数5,000万人とも言われる「スペイン風邪」前後の歴史の流れを見ておきましょう。
※第一次世界大戦の全世界での死者数は推定1,600万人。
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1914-1918年 第一次世界大戦
1918-1920年 スペイン風邪
1919年 パリ講和会議
1923年 関東大震災
1929年 世界恐慌
1930年代 電子顕微鏡の発明
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以下、日本における戦争や事故、病気での死者数のデータを少し見てみましょう。
※死者数は、データの取り方によって異なる場合があります。
・スペイン風邪による日本での死者数を約45万人と推定してる研究者がいます。
・関東大震災での死者数は、
約10,5000人。
・日露戦争での戦没者が、
約84,000人。
・通常の季節性インフルエンザで毎年約10,000人の死者数が出ます。(世界での年間死亡者数は25万人から50万人。)
・肺炎で毎年約90,000人が亡くなります。
・毎年の自殺者数は、約20,000人から30,000人
・2019年の交通事故での死者数は3,215人。
・毎年1月に餅で喉を詰まらせて亡くなる方は約1,300人。(食品全般による窒息での死亡数は毎年約9,000人)
・covid19 での死者数は、
851名(5/26現在)。
たしかにcovid19 は危険なウイルスですので私たちは十分注意しなければなりません。油断禁物。しかしながら、私たちの日常生活の中には他にも多くの危険が潜んでいるようです。時々、注意喚起すべき項目も多くあるように思えます。
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1930年代になって漸く電子顕微鏡が登場し、ウイルスを観察できるようになりました。スペイン風邪はA型インフルエンザウイルスが原因であることも突き止められました。
インフルエンザが人類の間に定着したのは、家畜を飼いながら集団生活を始めた紀元前5,000年頃と言われています。
古代ギリシャの医師ヒポクラテスは、紀元前5世紀にインフルエンザと思われる病気の記述をしているようです。
歴史上、次のインフルエンザに関する記述は15〜16世紀のヨーロッパまで待たねばなりません。
インフルエンザという名称は、ラテン語のinfluo(流れ込む)という動詞から作られた中性ラテン語influentia (流れ込んで来るもの)に由来しています。中世イタリアでその名称が最初に採用されたようです。
ここで言う「流れ込む」という意味は「星からの流れ」を指しています。天体の影響が原因と考えられていたようです。その当時ウイルスという概念はありません。
古典ラテン語では、virusは「粘液、毒」という意味になります。いわゆる「ウイルス」の意味になるのは先程も眺めた1930年代の電子顕微鏡による「ウイルスの発見」を待たねばなりません。
人類とウイルスは切っても切れない関係にあり、常にいたちごっこを続けています。ウイルスは進化し続けます。
したがって、多くの人がパンデミックを予想してシュミレーションを行いますが、中々うまくいきません。
実は、2019年10/18にアメリカでジョンズホプキンス大学、世界経済フォーラム、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が主催してA global pandemic exercise Event 201という会議が開かれていました。
もちろんWHO も関わっています。アメリカのCDCからの代表や中国のCDCからの代表も顔を出しています。日本の厚生労働省の方が出席していたかどうか分かりません。詳しい方がいましたら教えてください。
この10/18の会議の中で「新型コロナウイルス」が南アメリカで豚から農業者に感染して、深刻な肺炎を引き起こし、やがてパンデミックが起こっていく過程を想定しています。日付の10/18に注目してください。
この10/18のシュミレーションのちょうど1、2ヶ月後に中国の武漢で実際にこれと同じようなことが起こり、全世界に衝撃が走ります。想定とほぼ同じ「新型コロナウイルス」によるパンデミックです。
この会議の模様は、YouTube で見ることができます。英語での説明ですが、字幕付きのものもあります。興味のある方はご覧ください。
ただし、こういうのを見て直ぐに陰謀論だと大騒ぎしそうな人は頭を冷やす必要はあります。
2011年の映画「コンテイジョン」でも殆ど同じような内容を想定しています。ここにもやはり陰謀論者が現れます。映画のキャッチコピーは「恐怖はウイルスより早く感染する」です。
今回のcovid19 パンデミックは、少なくとも人類史に興味のある人であれば、それがいつなのかは分からないまでも、誰でも予想可能な事柄だったわけです。
しかしながら、暫くは陰謀論が流行るかもしれませんね。今回のcovid19 のパンデミックは、ビル・ゲイツが黒幕だと叫んでいる人間が既に現れて来ています。
世界は変化し続けています。しかしながら繰り返される事象も多くあります。ウイルスによるパンデミックもその一つです。
ビル・ゲイツは数年前からウイルスの脅威に警鐘を鳴らしていました。予言でも陰謀でもありません。単純に歴史的な知識と統計学がそこにあります。さらに、善意があると信じたいです。
私たちも今回のcovid19 を機に今一度、私たち人類の歴史を丁寧に見つめ直し、人類の記憶を心に留め、私たちがより良く未来を見ることができるように、しっかり前方を照らすためのヘッドライトにしていく時なのかもしれません。
Better together
竜崎克巳
お知らせ(ラテン語・古典ギリシャ語)
お知らせ(ラテン語・古典ギリシャ語)
今まで「ラテン語・古典ギリシャ語単語の作り方」として配信させていただいておりましたが、次回から両言語を分けての配信となります。
「ラテン語の語形成」
「古典ギリシャ語の語形成」
ラテン語と古典ギリシャ語の両言語をそれぞれの枠組みに分離して考察していく予定です。
テーマは、そのまま継続的に「語形成」についてです。
語形から品詞をひと目で見極める方法(接尾辞を意識すること)や記憶を確かなものにして語彙力を身につけることを狙いとします。
メール配信の性質上、両言語の内容とも配信されます。
必要のない方の言語は、適当に処分でお願いいたします。
単語だけについての考察ですので、ターゲット言語が未学習の人も読めると思います。
ギリシャ文字も以外に簡単に覚えられます(3日間のしんぼうです)ので、こういった機会に読めるようにしてしまうのも一つの方法です。
参考までに、ラテン語と古典ギリシャ語の文法書を、それぞれ1冊ずつご紹介いたしました。
◯ラテン語『初級ラテン語入門』
有田潤(白水社)
全体にシンプル。
練習問題の解答も付いている。
但し、これ一冊で文法が全て網羅されているわけではない。
◯『ギリシア語四週間』古川晴風(大学書林)
練習問題の解答が付いている。
文法は、ほぼ全て網羅されている。
また、ことわざ/名言編は別の機会に譲りたいと思います。
※ギリシャ語はギリシャ文字で表記します。
授業の9月再開までの期間に、私たちの語彙力を少し強化したいと思います。ノートに移したり、ただ眺めたり、それぞれ最適な方法で良いかと思います。
日本語を見て、すぐにターゲット単語を思い出す練習用に小さなブロックに整理して小テストができるようになっています。
語形成についての分かりやすくまとまった本は、いくら探しても見つからないので、今回の配信が少しでもご参考になればと思います。
——————————————
以下、「ギリシャ語の語形成」の一部サンプルです。
◯形容詞の男性・複数・属格の-νを-ςに取り替えて作るシステム
※高津春繁によると、
この-ωνの副詞形成のシステムは「本来ablativeの語尾-ωに、副詞の語形を拡大するに用いられる-ςがついた形であろう。」ということです。
例)
δικαίως < δικαίων < δίκαιος
副詞 <
複数属格
< 形容詞
正しく 正しい
以下は、複数属格を省略します。
副詞 < 形容詞
1 σοφώς <
σοφός
2 καλώς <
καλός
3 κακώς <
κακός
4 ισχυρώς
< ισχυρός
日本語は、形容詞の訳語のみ記してあります。
1 賢い
2 美しい
3 悪い
4 強い
—————————————
よろしくお願いします。
Stay home, and stay cool.
竜崎克巳
post-covid19通信 No.7
post-covid19 通信 No.7
今日は、タイからの情報をご紹介させていただきます。
タイの首都であるバンコクから始まり今やタイ中に広がりつつあるその運動は、pantry
of sharing運動と呼ばれています。
pantryは、「食料品棚」の意味で、sharingは「余った食料をシェアする」くらいの意味です。
タイ語では「トゥーパンスック」と言います。「トゥー」は「箱」、「パン」は「共有する」、「スック」は「幸せ」を意味します。「幸せを共有する箱」くらいの意味です。
「幸せを分けあうボックス」
タイではcovid19によって職を失った人が多く、その日の食べ物にも困っています。もちろん、ボランティアの方々が炊き出しも行っておりますが、それだけでは賄いきれません。
生活に困窮した人々を助けるための運動がこのpantry of sharingです。
システムは簡単です。道端に食器棚のような箱を置きます。そこに、少し生活に余裕のある人が食料や備品などを置いていきます。
英語の説明では以下のような単純明快なフレーズを見かけました。
“Give what you can,
take what you need. “
「余裕のある人は持ち寄り、
必要な人は頂きましょう」
食べるものにさえ困っている方々は、その箱から自分に必要な食料をもらっていきます。ノートがあり、感謝の言葉を述べます。実にシンプルです。
始めは、このような運動はうまくいかないだろうと懐疑的な目で眺めていた人たちも多かったようです。
しかしながら、やらないよりやった方が良いのです。様々な問題は必ず起こります。そんなことを恐れていても何も解決できません。本当に困窮している人が今そこにいます。
単に募金するなどの行為より現実的に人助けに直結します。自分も困窮しているにも関わらず、自分よりも困っている人をみんな助けようとしています。
また、このことで助けてもらった人が余裕を持てたら、自分もほんの少しの食料をこの箱に持って来て恩返しが可能です。このように食料をシェアすることで幸せの輪を広げようという運動です。
タイに一度でも訪れたことのある人なら誰でも経験しますが、必ず笑顔で迎えられます。そしてタイを出国する時にはきっと自分が笑顔になっています。笑顔は伝染しますので。
タイでは「タンブン」という考え方が根付いています。タイの人はほとんどが敬虔な仏教徒です。
タンブンの「タン」は「行う」、「ブン」は「善」を意味します。簡単に言えば「善行を行い、徳を積むこと」です。お寺に参拝したり、お坊さんにご飯などを渡したり、貧しい人にお金や食物を恵んだりすることです。
3月、4月の段階では、欧米では中国に恨み節が炸裂し、更にはアジア系の人々にまで偏見が猛威を奮っていました。
しかしながら、パンデミックの大きな危機を乗り越えた後には、人々は前にも増して良好な国際間の人間関係が築けるかもしれません。もちろん一部の国同士の反発は避けられない可能性は秘めていますが。
危機は変化をもたらし、人々は既存の価値観に疑問を呈するようになるかもしれません。世界が大きく変わる可能性を孕んでいます。
タイでの「幸せを分けあうボックス」運動は、covid19の感染拡大に伴って普及しました。人々は自分が人に対してできることを淡々と行っています。人に何かをしてあげることで実は救われるのは自分なのかもしれません。
◯「ラテン語・古典ギリシャ語単語の作り方」は、次回から両言語を分けて、それぞれ
「ラテン語の語形成 」
「古典ギリシャ語の語形成」
とさせていただきます。該当する方には、後ほど、詳細メールがが配信されます。
Stay home, and stay cool.
竜崎克巳