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英単語の作り方:特別編 No.9 英単語増強の着眼点
英単語の作り方 : 特別編 No.9 英単語増強の着眼点
たとえばsunという英単語は誰でも知っていますが、その形容詞は何かと問われるとそんなの知らないとなり、sunnyだよと言えば、なんだそれなら知ってた、となることが頻繁にあります。
記憶のメカニズムは複雑かもしれませんが、なにもsunとsunnyを別々に頭の中に保存しておく必要はありません。
cloudとcloudyやrainとrainyなら、その形態から名詞の語尾に-yを付けると形容詞ができそうなことが想像できます。
ところが、sunとsunnyでは、nが連続しているためこれに気付けない人が多く現れます。名詞の語尾に-yを付加すると形容詞ができるかもと覚えておこう。
famousは、誰でも知っているがfameは知らない人が多い。dangerous なら知っているがdangerは分かりませんと言っているのに等しい。
名詞の語尾に-ousを付けると形容詞ができるかもしれないと記憶しておこう。さらにfame(名声)からdefamation(名誉毀損)も覚えることができます(最終項目参照)。
serveとservantの関係がstudyとstudentの関係に似ていることに気付いていますか?別々に記憶してはいないでしょうか?
-antと-entの語尾は、ラテン語の現在分詞を起源にしています。英語でも、現在分詞は形容詞であり、形容詞は名詞になる場合がある、という一連の文法規則を思い出そう。
また、studentの根本的な意味は「熱心に努力する者」。
free
とfreedomの関係がwiseとwisdom<[wise + dom]に適応できていますか? eが一つ消えるだけで別物に見えるものです。
推理力クイズ
次の一見難解な英単語の中には、簡単な英単語が潜んでいます。それを探してみよう。
1 deforestation
2 deodorant
3 defamation
4 decaffeinated
5 depersonalize
解答
それぞれ、forest(森林)、odor(臭い)、fame(名声)、caffein(カフェイン)、person(人)という単語が入っている。
推理力クイズの英単語の意味
それぞれ、「森林伐採」、「消臭」、「名誉棄損」、「カフェイン抜きの」、「個性を奪い去る」。
解説
deforestation(森林伐採)という単語が難しいと思っている人が多い。この長い単語の中にforestが入っていることを認識できれば、記憶につながります。
deforestation、deodorant、defamation、
decaffeinated、depersonalize
上記のように並べてみると、これらすべてに共通している語頭のde-は、「除去」の意味を担っていることが、それぞれの単語の「意味」から推測できます。
それが理解できれば、さらにdefrost(解凍する)やdecontamination(除染)なども、すんなり記憶できます。
英単語は、我武者らに覚えるのではなく、ゆっくりしっかり記憶した方が確実に定着するような気がします。
また、長い単語ほど意味の幅が狭いことも徐々に感じ取れてきます。スペルの長さと意味の幅は反比例します。したがって、最も意味の幅がある英単語は、aとかanとか、onとかinであり、これらはまた別のアプローチで解決していかなければならないでしょう。
ラテン語・古典ギリシャ語単語の作り方 No.3
ラテン語・古典ギリシャ語単語の作り方 No.3
今回は、私たちに馴染みのあるラテン語・古典ギリシャ語単語をそれぞれ一つずつ中心に据え、その周辺の単語を眺めてみましょう。
両言語ともに初めての方でも読めるように、同時に、何年も学習されている人にも有益な情報にしたいと思っております。
※ギリシャ語はローマ字表記にしてありますので、ギリシャ文字に慣れていない人も読めます。
ーラテン語編 ー
amō (愛する)を中心に
私たちがラテン語で、いちばん最初に習う動詞はamōです。
「友達(男性)」のことをamīcusと言います。もちろんamōとの関連です。「友達(女性)」はamīcaです。
amicusもamicaも元々はamoの形容詞amīcus(愛おしい)を名詞的に使った用法です。
Amanda(アマンダ)さんという名前はラテン語の
動形容詞の女性形amanda(愛されるべき)から作られています。
フランスのマルグリット・デュラスの小説に‘L’amant (愛人)’というのがありました。
フランス語のamantはラテン語のamoに似ています。
フランス語の「友達」amiもamoに由来します。
ラテン語の「愛人;愛するもの」は、男性の場合にはamātor、女性の場合はamātrixです。
ラテン語amatorからは英語のamateur(愛好家)という単語が生まれます。
amābilisのように-bilisという接尾辞を加えると、「愛らしい」という形容詞ができます。
amabilisの副詞は、amābiliter(優しく)、名詞はamābilitās(愛すべきこと)となります
ラテン語のinimīcus(敵対する)という形容詞があります。この語の分析は、
[in (否定)+ amicus (愛おしい)]
となります。単純な足し算では
*inamicusとなるはずです。
しかしながら、音韻変化が起こりinimicusとなります。
ラテン語inimicusの英語バージョンは、inimical(敵対している)とenemy(敵)になります。
このグループでは、amoの母音 a が見えないので、直ぐにはamoの否定であることは見破れません。
ラテン語の形容詞inimīcusを副詞にするとinimīcē(敵意をもって)になります。
同様に、形容詞amīcusの副詞はamīcē(親切に)となります。
amoに接頭辞 ad を付加するとadamo(夢中になる)という語が作れます。
繰り返しを表す接頭辞 re を取り付けるとredamo(愛し返す)という語ができあがります。
reの後ろのdという子音には意味はありません。母音の衝突を防ぐ役割をしています。
ー 古典ギリシャ語編 ー
※ギリシャ文字とローマ字の対応表がある方は、ギリシャ文字に変換してみましょう。
Dikaiopolis(ディカイオポリス)を中心に
Dikaiopolisは、当教室で使用しているOxfordのテキスト
’Athenaze’に登場する主人公の名前です。
Dikaiopolisの分析は、
< [dikaio (正しい)+ polis (都市)]
となり、「正しい市民」くらいの意味です。
この名前は、’Athenaze book2’
の最終章で取り上げられるアリストパネス の戯曲『アカルナイの人々』に出てくる主人公の名前から取られています。
ギリシャ語のdikaios は、「正しい」という意味の形容詞です。
ギリシャ神話には、ゼウスとテミスの娘Dikē(ディケー)という「正義」の女神がいます。
dikēは名詞「正義」です。
dikaiosという形容詞を副詞にすると、dikaiōs(正しく)になります。
人を表す接尾辞を付け加えると、
dikastēs(裁判官)という単語ができます。
dikastērionとすると「裁判所」になります。
動詞はdikazō(裁判する)となります。
この接尾辞の-zōの箇所は、英単語のindustrializeやglobalizeの語尾に受け継がれています。
語根dikに、否定を表す接頭辞 a-を付加し、接尾辞iaを取り付けると、
adikia(不正)という名詞ができます。
[a + dik + ia]
「不正をなす」という動詞はadikeōとなります。
adikēmaとすると、「不正な行為」となります。
この接頭辞a-は、ラテン語やサンスクリット語にも存在します。
もちろん英語では、ギリシャ語由来の
atom(原子)<[a + tom(切る]
や
atheism(無神論)
<[a +the(神)+ism]などがあります。
〈ラテン語・ギリシャ語の名言〉No.2
辞書と文法書を活用して、意味と分析を行いましょう。
ラテン語編
3 vīta brevis, ars longa.
古典ギリシャ語編
4 ho bios brakus,hē de technē makrā.
前回の〈ラテン語・ギリシャ語の名言〉No.1 の解説
1 carpe diem. (カルぺ・ディエム)
carpeは、carpo「(花などを)摘む;もぎ取る」という第3活用の動詞の命令法、現在、二人称単数。意味は、「摘め」。
diemは、diēs「日」という意味の名詞で、第5変格の単数、対格。意味は、「日を」。
全体の直訳は、「日を摘め」となります。色々と脚色してみてください。
「ひとつの花を摘んで愛でるように、今日という1日を大切にせよ」くらいの意味だと思います。ローマの詩人ホラーティウスの言葉です。
2 panta rhei. (パンタ・レイ)
pantaは、形容詞pās「全ての」を名詞化した用法で、中性、主格、複数。「全てのものは」
rheiは、rheō「流れる」の三人称単数、現在形。複数の主語(panta)
を単数で受けています。
全体の直訳は、「全てのものは流れる」となります。「万物流転」
ヘラクレイトスの言葉のようですが、彼は特に本を書いたわけではないので、そのままの形では見当たらないそうです。
プラトン がヘラクレイトスの言葉として『クラチュロス』の中で紹介しているものとして、
panta chōrei kai
ouden menei.
(パンタ・コーレイ・ウーデン・メネイ)
というフレーズがあります。
「全てのものは動き、とどまるものはない。」
また、そのフレーズのすぐ後に、
dis es ton auton potamon ouk an embaiēs.
「同じ川に二度と足を踏み入れることはできない」
という言葉があります。
以上、ありがとうございます。
英文法の使い方 No.2
英文法の使い方 No.2
今回は、S V O について眺めてみましょう。
S = subject 主語(〜は)
V = verb 動詞(〜する)
O = object 目的語(〜を)
先ずは基本をチェックです。
I like cats.
(私は猫が好きです。)
I like dogs.
(私は犬が好きです。)
ここで大切なのは like の後には、複数形の名詞が来るということです。
英作文などで以外に、
*I like a dog.
としてしまう人が多いです。
この文は文脈によっては使わないわけではないですが、基本的に不自然ですので、やめておきましょう。
もちろん、数えられない名詞(不可算名詞 uncountable)の場合には、複数を表す-sは付けません。
可算名詞はcountableと言います。
辞書で名詞を調べる場合には、
C = countable 可算名詞
U = uncountable不可算名詞
をチェックしましょう。
I like coffee.
(私はコーヒーが好きです。)
I like red wine.
(私は赤ワインが好きです。)
動詞をwant(〜を欲する)にしてみましょう。
I want a bag.
(私はバッグが欲しい。)
a bagのように名詞bagに、冠詞aをつけます。これを付加することで「1つ」であることを示すと同時に、名詞に立体的な感じを与えます。
もちろん「バッグが2つ」欲しければ、名詞を複数形にします。
I want two bags.
▽レベルアップ
次に目的語を準動詞(不定詞と動名詞)にしてみましょう。
「私は泳ぐのが好きです。」と言いたい場合には、次の2つの表現があります。
I like to swim. (不定詞)
I like swimming. (動名詞)
上記の英語の意味の違いは、特になく、同じと考えましょう。
「私は泳ぎたい。」と言いたい場合には、
I want to swim. と言います。
*I want swimming. とは、言いません。
同様に
「私は泳ぐのを楽しんだ。」という表現は、
I enjoyed swimming. であり、
*I enjoyed to swim. は不可です。
◯まとめ
like(〜が好き)、start;begin(〜を始める)の3つの動詞は、目的語に準動詞を入れる場合には不定詞(to 〜)も動名詞(〜ing)も取ります。
I started to study.
I started studying.
want; hope; wish (〜を欲する), decide(〜を決心する)の後ろに準動詞を入れる場合には、目的語として不定詞のみがきます。
I hope to see you again.
enjoy(〜を楽しむ), finish(〜を終える), stop(〜をやめる)の後ろに準動詞を入れたい場合には、目的語として動名詞がきます。
I finished doing my homework.
▽レベルアップ
不定詞は、未来的で不確実性を表します。
動名詞は、過去的で現実感を表します。
記憶系の動詞remember(〜を覚えている)とforget(〜を忘れる)という動詞を眺めてみましょう。
未来的(to〜)
I remember to see her. とすると「私は彼女に会うことを覚えている。」となります。
過去的(〜ing)
I remember seeing her. にすると「私は彼女に会ったことを覚えている。」となります。
▽レベルアップ
準動詞として目的語に動名詞だけをとる動詞を呪文のように、まとめて記憶しよう。
呪文=メガフェプスmegafeps
megafepsを縦書きにします。
m
e
g
a
f
e
p
s
次に動詞を当てます。
mind 〜を気にする
enjoy 〜を楽しむ
give up 〜やめる
avoid 〜を避ける
finish 〜を終える
escape 〜を免れる
stop 〜をやめる
わりと簡単に記憶できます。
I can’t avoid laughing.
▽レベルアップ
未来的(不確実的)な不定詞と過去的(現実的)な動名詞の違いをもう少し演習をしながら眺めてみましょう。
演習
1I plan ( to meet / meeting ) him.
私は彼に会う予定だ。
2 I didn’t mean ( to hurt / hurting ) you.
君を傷つけるつもりじゃなかった。
3 Would you mind ( to open / opening ) the
window? No, not at all.
窓を開けていただけませんか?
はい、いいですよ。
4 I regret not ( to go / going ) to school.
学校に行かなかったことを後悔している。
解答
1 to meet
2 to hurt (意図=未来的)
3 opening (現実感を表現)
4 going
▽レベルアップ
紛らわしい場合
演習を行いながら整理していきましょう。
演習
1 I tried ( to call / calling ) her, but I
couldn’t find my cellphone.
彼女に電話しようとしたんだけど、携帯電話が見つからなかった。
2 I tried ( to call / calling ) her, but I
got the answering machine.
彼女に電話してみたけど、留守電だったよ。
3 I consider ( to go / going ) abroad.
外国に行こうかと考えている。
4 This cat wants ( to repair / repairing).
この車は、修理が必要だ。
5 I pretended ( to go / going ) to sleep.
眠りにつくふりをした。
6 He ( refuses / rejects ) to give up hope.
彼は望みをあきらめたりしない。
解答
1 to call
2 calling
3 going
4 repairing
5 to go
6 refuses
解説
1と2は、rememberとforgetで考察した考えを当てはめます。
不定詞は、未来的で不確実性を表します。
動名詞は、過去的で現実感を表します。
try to 〜 は、「しようとして(できなかった)」を表します。
try 〜ing は、「やってみた」を表現します。
3 現実的な動きのあるイメージを思い描く動詞であるconsiderとimagine は、目的語に動名詞を取ります。
4 基礎知識として、wantの後ろは不定詞が来る、と記憶していると思います。しかしながら、(〜される必要がある)の意味の場合には、動名詞が来ます。needも同様です。
My cat needs washing.
私の車は洗う必要がある。
5 意図(未来的)を感じ取れるグループの
expect, pretend, mean, intend, plan,
promise, decide, determine
は、目的語に不定詞が来ます。
6 動詞には、同じような意味でも意味に強弱がある場合があります。
refuse(やわらかめ)/ reject(きつめ)
不定詞は、未来的で不確実性と相性が良いのでrefuse to〜は、okですが、rejectの後ろは普通の名詞が来ます。
I reject the government’s offer.
以上、ありがとうございます。
英単語の作り方:特別編 No.10 年の始まり
英単語の作り方:特別編 No.8 年の始まり
学業的に1年の始まりが、もしかしたら9月になるかもしれませんね。現行の4月スタートになったのもほんの百数十年前のことです。
暦自体の歴史も紆余曲折があります。
さて、ちょっと昔、つまり紀元前くらいから暦の歴史を眺めてみましょう。世の中、色々と変化はあるものです。
「7月」を表す英単語Julyにおいて、古代ローマの英雄Julius Caesar ユリウス・カエサル(紀元前100 – 紀元前44)にその名の由来があることは比較的多くの人に知られています。
「8月」のAugustは、初代ローマ皇帝Augustusアウグストゥス(紀元前63 – 紀元14 )の名を語源としていることはご存知でしょうか?
ところで、古代ローマで使われていた言語はラテン語という言語です。
そのラテン語の数字7、8、9、10はそれぞれseptem、octo、novem、decemと言います。英語の月名に似ていますね。
数字 英語の月名
7 septem September(9月)
8 octo October(10月)
9 novem November(11月)
10 decem December(12月)
これらは英単語の月名に似ているようで、よく見ると現在の暦とは2か月のズレがあることが分かります。この現象は古代における農耕と暦の変遷に起因します。
古代のロムルス暦は、その名称からも察せられる通り、紀元前753年にローマを建国したと伝えられるロムルスによるものとされています。
この暦は、春のMartiusが年始、つまり「1月」でした。
「2月」以降は、順次、Aprilis、Maius、Junius、Quintilis、Sextilis、September、October、November、Decemberであり、農耕に適さない冬の2か月は月としてカウントしていなかったらしい。
Martius
1月
Aprilis
2月
Marius
3月
Junius
4月
Quintilis 5月
Sextilis 6月
September
7月
October 8月
November
9月
December
10月
日としては1年は304日で、10か月であり、残りの約60日は名もなき厳しい冬であったらしい。
その後、ロムルスの後をヌマという王が継承し、「名もなき冬」にJanuariusと Februariusという名称が与えられることになる。
その後、暦の改善は前153年になされ、Januariusが年始とされます。しかしながら、依然として「3月」のMartiusが「旧正月」として共存していたと伝えらており、混乱状態は続いていたようです。
前46年、ユリウス・カエサルによって1年365日のユリウス暦が定められる。
ここにおいて、正式に年始(1月)はJanuariusであると公に決定されることになります。
今まで1年のスタートの月であったMartiusは、2ヶ月繰り下げになり、「3月」となります。
順次2ヶ月ずれていき、Septemberは「7月」のはずなのに「9月」となります。
このようにして、ラテン語の数字と月名のズレが生じたのでした。さらに、カエサルは自分の誕生月の「7月」のQuintilisを自らの名前を取ってJuliusと改名します。
その後、初代皇帝アウグストゥスも、戦で勝利を収めた「8月」を、自分の名であるAugustusに改めてしまう。
以上は極めて単純化した説明であり、暦の変遷については『暦と占いの科学』(永田久著、新潮選書)に詳しく書かれています。
英単語の中のラテン語の数字の痕跡と月名のズレを観察してみよう。
octopus [octo 8+pus足](タコ) :October 10月
decade (10年):December 12月
英語という言語の中にも、社会が常に変化しているという痕跡を見つけることができそうです。
英文法の使い方 No.1
英文法の使い方 No.1
イントロダクション
◯さて、休校も長引きそうですので、私たちは「英文法」についても学習していくことにしましょう。
※こちらからのメールは、保護者の方と生徒本人、両方に送信されていると思いますが、まだ生徒側のアドレスが登録されていない方は、ご連絡ください。
又は、保護者の方から生徒側へ転送をお願いいたします。
また、それぞれの人は情報に敏感になる努力をしましょう。これからの時代は、多くの情報から自分が必要なものを取捨選択する能力が最も大切です。これには多少の練習が必要になります。
同時に、英文法に関する質問も常に受け付けています。具体的な問題の場合には、なるべくその問題を写真にとって、質問内容を明確にしてお送りください。
24時間ok。
◯5/7からは教室でのレッスンも復活しますが、教室でのレッスンの他にこのメールレッスンである「英単語の作り方」と「英文法の使い方」を寝転びながら?読み、実力をつけていきましょう。
すでにそれぞれ様々ではありますが、何らかの「英文法」の本や問題集が当教室にて配布されていると思います。そちらも、各自少しずつ学習を進めてください。
◯英語学習経験が一年以上の人は、
テキストの目次をよく見つめてください。全体像を把握しましょう。
テキストの目次を見て、全ての項目 (各章) のテーマを把握し、英文を1つ書けるようにすると更に良いですね。無理をせず、一項目一文に限定した方が良いです。
◯今回からスタートする「英文法の使い方シリーズ」では1回のメールで読み切りのお話を予定しております。しかも分かりやすく簡単で有益なものにしたいと思います。
3分での読み切りで、文法テーマはアットランダムとします。
さらに、そのようなことができるかどうかは実際にやってみるまで分かりませんが、英語を始めて間もない人から大学受験予定者にも有益な連続した1つの講義にしたいと思います。
◯英語学習のレベル分けを当教室では以下のようにしております。実際に教室に通われている方は、次のレベルのどれかに属しています。
自分のレベルが分からない人はご連絡ください。
※「単語の作り方シリーズ」は、Level 4以上の人向けです。
Level 1 英語初心者
Level 2 英検4級合格相当
Level 3 英検3級合格相当
Level 4 英検準2合格相当
Level 5 英検2級/ センター試験
Level 6 英検準1/ 難関大受験
メール1回のワンレッスンで全ての人に対応するのは難しいはずですが、以下のような構成にすると可能なように思えます。
先ず、毎回異なる英文法のテーマがあり、
Level 1やLevel 2 の人に対応する「使える英文法」を講義前半でお話し、
次第にLevel 3や4、さらにはLevel 5や6の人にも満足できる有益な情報をお話する形式です。
つまり、レベルの高い人は前半の講義は復習になり、レベルの中程度の人は自分の分かるところまで読んで終了とし、講義の最後は大学受験レベルのものを扱うという構成です。
今回は、イントロダクションですので、文法の各論には入らず、以下の文法用語を確認しておきましょう。
◯5文型を構成する4つの要素
1 主語(S) subject
2 動詞(V) verb
3 目的語(O) object
4 補語(C) complement
◯10の品詞
1 名詞 主語/補語/目的語になれる
2 代名詞 名詞の代わり
3 動詞 主語の動作、状態
4 助動詞 動詞の補佐役
5 形容詞 名詞を修飾
6 副詞 動詞/形容詞を修飾
7 冠詞 a/an/theなど
8 接続詞 and/but/becauseなど
9 前置詞 in/at/on/underなど
10 間投詞 Oh!など
ここまで読んでいただいても分かると思いますが、ここで語られた全ての用語を完全に知っていたという人はいるでしょうか?
いつも使っている補語のCがcomplementの頭文字だと知っていましたか?10の品詞をすぐに列挙できますか?
◯Level 2以上の人は、いつも教室で実行しているように、5文型の代表的な英文をそれぞれ一文ずつ書けるようにしてみましょう。
◯Level 4、5、6の人は、5文型の暗唱に加えて、
10の品詞を全て列挙し、品詞の定義もしっかりと言えるとより良いです。
大切なことはアウトプットのトレーニングにあります。是非、実際の英文をテキストを見ずに言える、書けるを目指しましょう。
◯英語を始めたばかりの人は、今回のレッスンでは、主語Sと動詞Vだけを知っていれば大丈夫です。
※とは言うものの、英語を始めて間もない方には、このメールの後に、毎回の文法テーマに沿った一人ひとり異なる内容のものを「お便り形式」で再度メールいたします。
◯私たちは外国語を学習すると、途中から「なんとなく分かる」という状態に陥り、やってもやっても進んでいないような状態になるものです。
その原因は、「しっかり分かっていない」からです。それはどういう意味でしょうか?
たとえば、形状の不安定なものを重ねていくと途中で崩れてしまうことは容易に想像ができると思います。
私たちの学習もこれに似ていて、「よく分からないこと」を積み重ねていくと、時間をかけてやっているつもりでも、実際に手に入るのは欲しくもない「不安」という
もので、これが膨らんでいくのでたちが悪いです。
私たちが手にしたいのは「自信」と「実力」です。
教室で、私が1番よく語る言葉は、多分「満点を取りなさい」だと思います。
小さなテストで大丈夫です。たった3問の単語テストでもokです。しかし絶対に満点を取らねばなりません。
私たちに完璧などありえません。しかしながら、範囲を限定した中での「小さな完璧」なら手に入ります。
3点満点のテストで3点という完璧を繰り返し取ることで、得られるのは「自信」ということになると思います。
この「自信」という小さなレンガを使ってしっかり組み立て「実力」を築き上げていきましょう。
できあがる予定の私たちの住居は、城や大豪邸である必要はありません。土台がしっかりした小さな庭付きの家で我慢しましょう。
今まで英文法が苦手だった人は、一気に得意にしましょう。文法は、それを知っていると未開の土地で迷っても道を切り開いて進める道具の1つだと思います。
Ready when you are.
竜崎克巳