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進化する英語 part 2
しかしながら、言語表記の省エネ化は今に始まった事ではない。
研究社の『英語語源辞典』によると、IOU ( I owe you. 借用書 )という表記は1618年以来使用されているそうである。その他にも私たちが自然に使っているものがたくさんある。
mathがmathematicsの省略形であることはよく知られているが、PEがphysical educationの略語であることを知る人はすこし少なくなり、さらにradar(レーダー)が、「ra(dio) d(etecting) a(nd) r(anging)」という構成要素で形成されていることを即座に答えられる人は、少ないでろうし、答えられる必要もない。radarまでくると、親が何であれ、子が立派に活躍しており、素性を探るまでもない。
省略語は、犯罪系ドラマなどでは頻度が高い。LAPDは、Los Angeles Police Departmentであることは比較的よく知られている。面白いものに、「警察犬」のことをK9などと表記する場合がある。これはcanineの発音をK9と表している。
アメリカのドラマ ‘CRIMINAL MINDS’で、よく使われる用語にunsubとMOがある。Unsubは、UNknown SUBjectの略で「容疑者」の意味で使われる。MOは、Modus Operandi(ラテン語)の略でmethod of operation(犯罪の手口)の意味である。
MOのようにラテン語を用いた省略語で、頻度の高いものを確認しておこう。
No.:Numeroの短縮形(初めの文字と終わりの文字で構成)で、Numberの意味。
i.e.:id estの略で、that is (すなわち)の意味。
e.g.:exempli gratiaの略で、for example(たとえば)の意味。
cf.:conferの略で、compare(比較せよ;参照せよ)の意味。
参考:高等学校英語教科 CROWN
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