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<英単語の作り方> 7(colaholicとは?)
少し変わっている接尾辞がある。造語力は旺盛だが、その素性があやしい。正当派ではないのである。ここでは2つの変わり種(-aholicと-burger)を眺めてみよう。
-aholic / -oholic :~中毒
そもそもこの接尾辞は、alcohol(アルコール)の形容詞alcoholic(アルコールの;アルコール中毒の)に由来している。つまい、-aholicの部分には「中毒」の意味は元々なく、「アルコールの」という単語の右半分が独り歩きし、次第に自らの地位を固め、仲間を集め、自らを目にするものに暗示をかけ、「中毒」症状に陥れていったのである。
その中毒者の第一号はworkaholic(仕事中毒)である。これは、アメリカの作家Wayne Oatesの造語であるらしい。つまり、この人物が、「–aholic=~中毒」いう錯覚に無垢な一般市民を陥れた張本人なのである。このセンスは称賛に値し、今後も「中毒者」は増加の一途を辿ることになるであろう。
1 chocoholic チョコレートが大好きな人
2 shopaholic 買い物中毒者
3 bookaholic 読書狂
4 colaholic コカコーラ中毒者
5 golfaholic ゴルフ狂
6 cardaholic クレジットカード依存症
7 foodaholic 大食漢
次に-burger(ハンバーガー)を見てみよう。
-burger:~バーガー
この接尾辞?は、-aholic同様、由緒正しいものではなく、類推から生まれた非正統派である。もともと「ハンバーガー」はHamburg(ハンブルグ)というドイツの地名に由来する。Hamburgerという単語の最後の-erは、ドイツ語の2格、英語でいう所有格で、「ハンブルグの;ハンブルグ風の」という意味であろう。Hamburger steak(ハンブルグ風ステーキ)の前半のHamburgerが独り歩きを始め、その意味を独り占めした結果、「ハンバーガー」という単語が出来上がる。
さらに、このhamburgerの後半の-burgerを生かし、前半をfish-にしたり、chicken-にしたりし、fishburgerやchickenburgerが生まれる。つまり、もともと-burgerの部分には、何ら「はさんで食べるパン」のような意味合いはないのである。この-burgerは、fishやchickenなどの中身を入れ替えたり、cheeseburgerのように中身のプラス要素を強調したり、中身ではなく外側の違いを表したrice-burgerなども作られるようになった極めて繁殖力旺盛な接尾辞である。
1 hamburger ハンバーガー(パンにハンバーグをはさんだ食べ物)
2 cheeseburger チーズバーガー(ハンバーグは入っているのが当たり前の前提でチーズも入っていることを強調)
3 chickenburger チキンバーガー(ハンバーグではなくチキンが入っている)
4 riceburger ライスバーガー(パンではなく、固めたご飯で食材をはさんでいる)
5 vegeburger 野菜バーガー(食材に野菜が入っている)
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