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トムヤムクンとは何か?<タイ語入門(1)
「トムヤムクン」とは何か?
<はじめての人のタイ語講座(1)>
日清食品がときどき期間限定で出しているトムヤムクンのカップヌードルが少し辛くておいしい。ただし、パクチー嫌いな人は避けた方が良いかもしれない。
タイ料理の定番といえば普通トムヤムクン、グリーンカレー、パッタイあたりであろう。その中でもトムヤムクンという単語は日本人に浸透しているように思える。
タイ語の料理名には当然、意味があり、少しタイ語の造語システムを理解するだけでも料理の注文に幅を広げることができる。今回は「トムヤムクン」を分析しながらタイ語を学んでみよう。
◯トムヤムクンとは何か?
先ず、トム・ヤム・クンという単語に分かれる。
トム•••煮る
ヤム•••辛く酸っぱく和える
クン•••エビ
トムヤムクン•••「エビが入っている酸っぱ辛く煮たスープ」という意味になる。
少し単語を入れ替えてみよう。日本のタイ料理屋さんではないかもしれないが、タイに行ったら「トムヤム・タレー」を注文してみよう。
「タレー」は「海」の意味で、料理の脈絡ではいわゆる「シーフード」を表し、トムヤムタレー」とすると「いろいろなシーフードが入ったトムヤム(酸っぱ辛いスープ)が出てくる。
タレー•••海;シーフード
エビが大好物という人以外は、クン(エビ)だけよりこちらタレー(シーフード色々)の方が食べていて楽しい。
さらに、クン、タレー以外に具材を変化させ語彙を増強させよう。以下、料理全体の味などは同じで具材が異なる。あのオレンジ色のスープを思い描きながら3種のバリエーションを楽しもう。
1) トムヤム・ガイ
ガイ•••鶏肉
2) トムヤム・ムー
ムー•••豚肉
3) トムヤム・プラー
プラー•••魚
さて、次にパッタイ(タイ風焼きそば)を注文してみよう。注文時に何も言わなければクン(エビ)が入っていることが多い。トムヤムクンでエビを大量に食べた後でパッタイでもエビだとかなり飽きてしまう。
パッ(ト)•••炒める
タイ•••タイ風
そんな時は「パッタイ・ガイ」と注文してみよう。鶏肉入りのパッタイ(チャーハン)が出てくる。この「ガイ」はタイでの屋台料理の定番ガイヤーン(焼き鳥)のガイに同じ単語である。
ガイ•••鶏肉
ヤーン•••焼く
ちょっとご飯ものが食べたくなったら、カオパット(チャーハン)を注文しよう。こちらも具材を選んで言ってみよう。カオパット・プーが良い。
カオ•••ご飯
パッ(ト)•••炒める
プー•••蟹
カオパット・プーは蟹チャーハンである。
この「プー」は、カレー界の頂上決戦では常にランキングトップに君臨するであろうカレー「プーパッポンカリー」の「プー」と同じ単語である。タイで注文すると、お皿に中程度のカニが甲羅ごとズドンと鎮座ましましている。
プー•••蟹
この料理はいわゆる我々が知っているカレーとは異なり、蟹と卵と野菜をカレー粉で豪快に炒めたものであり、白ごはん(カオ・スアイ)によく合う。
カオ•••ご飯
スアイ•••きれいな
最後はデザートである。驚異的なおいしさを誇るのがカオ・ニャアオ・マムアンである。
カオニャアオ•••もち米
マムアン•••マンゴー
カオニャアオマムアンは、もち米にマンゴーを乗せて、この上なく甘いシロップをかけていただくデザートである。もち米はタイのお隣のラオスでもよく出てくる。
もち米とマンゴーにシロップ!説明を聞いただけでは誰しも「そんなん要らない!」となるが、ひと口食べてみるともうこのデザートの女王の虜になっている自分に気づくのである。料理的発想は日本の「おはぎ」と同じであろう。
最後にチャーローン(お茶)が出てくるかもしれない。しかしながら、このお茶は何か甘い。砂糖が入っているのである。
チャー•••お茶
ローン•••熱い
タイのコンビニで「普通のお茶」を買うのも一苦労。green tea no sugarなどの表記をチェックしなければならない。
いろいろと違っているように思えることもあるが、それは我々の当たり前と他国の当たり前が異なるだけであり何ら問題ない(マイペンライ)。
マイペンライ•••大丈夫;問題ない
時々、海外で過ごすことが、日本をさらに良く知ることにつながることは間違いない。
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