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“Goobye”とは何か?また同時に「さよなら」とは何か?
“Goodbye”とは何か?また同時に「さようなら」とは何か?
私たちは言葉を使えるとよく言うけれど、意味が分かって話しているのではなく、「ただそう言う」慣わしだからその言葉を発していることが多い、特に挨拶など。
英語のGoodbyeは、元々はGod be with ye. (神があなたの側にいますように)の短縮形である。
この表現は、挨拶の王道であるGood morning. やGood afternoon などの表現群の中に放り込まれ、揉まれ、しわくちゃにされ縮まった形になり、とうとう肝心のGodがgoodになってしまう。
God be with you
↓
God be with ye
↓
God b ye
↓
Goodbye
しかしながら、このようなことを意識して話している人は存在しないし、その語源を知っている必要もない。人は、「今」を切り盛りしているだけで精一杯である。
さて一方、goodbyeに相当する私たちの日本語の表現「さようなら」はどうだろうか?なぜ「さようなら」と言うのか?
「さようなら」は、「さよう(左様)ならば」=「そのようであるならば」という接続詞的な表現であった。江戸時代の洒落本の中に「さようなら、ごきげんよう」という表現が見つかるらしい。
「それでは、また」が「それじゃ、また」→「じゃあまた」→「じゃあね」になっていくプロセスに似ている。
それでは、次に「こんにちは」と「さようなら」の語源を感じ取ってみよう。諸説あるのでしょうが、私の理解は以下の感じ。
◯想定される会話例
Aさん:「今日は(こんにちは)、お元気ですか?」
Bさん:「ありがとうございます。元気です。」
Aさん:「さようなら(そうならば)、ご機嫌よう(そのまま健康でいてくださいますように)」
「こんにちは」と「さようなら」という挨拶は、「こんにちは、〜」と「さようなら、〜」というそれぞれの表現の最初の部分だけがそこで終了した形で生き残ったのであろう。
私たちは、私たちの身の回りの言葉にもう少し関心をもって接した方が時には良いのかもしれない。私たちは日本人だから日本語を知っているなどとはとても言えない。外国語を学習することで、漸く相対的に日本語を見ることが可能になる。
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