お知らせ(会員限定)
post-covid19通信 No.9
謹賀新年
今年もよろしくお願いします。
このメールは、英語、ラテン語、古典ギリシャ語の全生徒さんと保護者の方に配信されています。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
人が困難にぶつかった時に、大きくは2つの解決法があります。一つは逃げること。もう一つは徹底的にその問題を分析して対峙し、征服はできないにしても折り合いをつけること。
多くの研究者の努力により、コロナウイルスの全体像も徐々に判明してきています。
以下、今、私たちが読んでおきたい分かりやすく有益な2冊の書籍のご紹介になります。
1、『自省録』マルクス・アウレリウス 神谷美恵子訳、岩波文庫
2、『本当は怖くない新型コロナウイルス』井上正康(大阪市立大学名誉教授)、方丈社
1は、今から2000年前に書かれた本です。五賢帝の1人ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの手によるものです。実際に原書を読むまではラテン語で書かれたものだと早合点しておりましたが、実際はギリシャ語で書かれております。教室でも教材として扱いました。数種類の日本語訳がありますが、神谷美恵子さんのものが抜きん出ています。コロナとは直接関係ありませんが、物事の本質が見えてきます。なお、最初の1章は飛ばしましょう。
2は、コロナ関係。電子書籍で無料サンプルだけでも是非お読みください。コロナの現状が見えてきます。
著者の井上正康先生と松田学のYouTube での対談も参考になります。
さて、以下はもっと卑近な日常生活について考察していきます。
◯マスクの効用と弊害
もちろんマスクは病気の蔓延を食い止めることに重要な役割を果たしていると思います。しかしながら同時に、最近、マスクの弊害が現れて来ていることも確実なようです。
実際に受験生からの相談も受けましたので、以下、マスク生活の対処法を検証したいと思います。
集中力の低下、偏頭痛、気分がすぐれない、イライラ、怒りっぽいなど思い当たることはないでしょうか?
特にこれから受験が控えている高3生にとっては深刻な問題になりえます。受験は脳だけの勝負のように思えますが、脳は超精密機器、生体コンピューターと言えます。
実際の超精密機器と同様に私たちの脳も誤作動を起こすことは各自の経験からも分かっていただけると思います。脳は私たちの身体と密接なバランスを取って機能しています。
どうも私たちの精神活動にマスクが見えないレベルで影響を与えているようです。
これに対して、先ずは物理的レベルで改善できることを考えていき、自分にとってのベターな方法を実践して行きましょう。
ゴム紐で長時間、耳の後ろを引っ張ることは、偏頭痛の原因になるそうです。
これに対する対処法は、マスクを耳で止めずに、市販のゴム紐などを使って後頭部にかけて締め付けない程度の大きな輪っかを作り、止める方法が考えられます。これにより耳の後ろの締め付けが無くなります。
長時間のマスク着用が酸欠状態を引き起こすことも分かってきています。時々、意識的に深呼吸をしましょう。
普段の生活で以下の実践を試してみてください。
1、マスク時、微妙に鼻だけ出しておく。
2、時々、意識的に深呼吸を行う。
3、定期的に少し速めのウォーキングを行なう。
4、ガムを噛む。
5、ナッツ類を食べる。
6、質の良い睡眠をとる。
毎日の日常生活でもリズミカルな反復運動は脳に刺激を与え、ストレス軽減につながります。
身体的健康が脳の機能に直接影響を及ぼします。たとえば、便秘気味の時には脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌量が減り、心に悪い影響を与えることが分かっています。この抑うつ状態が長期にわたると所謂うつ病発症ということにもなり得ます。
精神的な不安定が制御不能になる前に「ビオフェルミン」などの整腸剤で腸の機能を高めます。さらにアーモンドなどのナッツ類が有効のようです。ガムを噛むことも推奨されています。
最後に、やはり質の良い睡眠をとることが身体と精神の健康を保つ上で必要不可欠です。無理のない生活を心がけていきましょう。どうしても寝付きが悪い方はハウスから出ている「ネルノダ」というサプリが有効なようです。GABAが多く含まれています。
春にはコロナが落ち着くことを願っています。同時に、皆さまが心の平穏を取り戻すことをこころより祈っています。
Relax, you’re going to be fine.
竜崎克巳
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