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古典ギリシャ語の語形成 No.4
2020.06.22
古典ギリシャ語の語形成 No.4
◯場所を表す副詞の形成
3種の接尾辞の識別
1 -ι, θι, σι 「〜で」
2 -θεν 「〜から」
3-δε, ζε, σε 「〜へ」
Α)
1 Αθηνησι
2 Αθήνηθεν
3 Αθηναζε
1 アテーナイで
2 アテーナイから
3 アテーナイへ
B)
1 άλλοθι
2 άλλοθεν
3 άλλοσε
1 他のところで
2 他のところから
3 他のところへ
C)
1 εκεί
2 εκείθεν
3 έκεισε
1 あそこで
2 あそこから
3 あそこへ
D)
1 οίκοι
2 οικοθεν
3 οικαδε
1 家で
2 家から
3 家へ
◯名詞や形容詞などの格変化の形がそのまま固定して副詞になったもの
1 主格
πυξ
απαξ
αναμιξ
拳骨で
一度に
ごちゃまぜに
2 対格
οναρ
τημερον
προίκα
μακράν
χάριν
夢で
今日
贈物として
遠く離れて
〜のために
3 属格
που
ουδαμού
πανταχού
αυτού
ομου
どこに
どこにも〜ない
至る所に
まさしくその場所に
同じ場所に
4 与格
πη
δημόσια
λαθρα
κοινή
άλλη
どのように
国費で
密かに
共同で
別様に
5 所格
που
οίκοι
Αθηνησι
どこへ
家に
アテーナイにて
6 具格または奪格
άνω
κάτω
ουπω
ώδε
έξω
εγγύς
上方に
下方に
まだ〜ない
このように
外へ
近くに
参考)
『古代ギリシャ語語彙集』大阪公立大学共同出版会
『古典ギリシア語文典』マルティン・チエシュコ著、白水社
『ギリシア語文法』高津春繁著、岩波書店
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